お金に関して、自社と顧客という2つの会社が関わる場面では、自分の給与感覚と顧客の期待値に乖離が生じやすいため注意が必要です。
そもそも自己評価と給与は必ずしも一致しません。その構造を理解しておくことは非常に大切です。ここで簡単にシミュレーションをしてみましょう。
社員にかかるコストの試算
月給が30万円、売上が70万円の場合を考えます。
一見すると「30万円分の仕事をすればよい」と思いがちですが、実際には会社にとって赤字になってしまいます。なぜなら給与以外にも多くの費用が発生するからです。
- 社会保険料
健康保険・厚生年金保険・介護保険を会社と社員で折半。
→ 約3.5万円 - 退職金・確定給付年金の積立
→ 約3万円 - 間接費
管理部門や営業部門の人件費など。売上の10~20%と想定。
→ 売上70万 × 15% = 約10.5万円 - 交通費
日本のサラリーマン平均。
→ 約1.2万円 - パソコン・リース費用
パソコン、リモート用機器など。
→ 約0.5万円 - 教育コスト
研修費用など。
→ 約0.3万円
合計
30万 + 3.5万 + 3万 + 10.5万 + 1.2万 + 0.5万 + 0.3万 = 約49万円/月
会社視点の収支
- 売上:70万円
- 費用:49万円
- 利益:21万円
この21万円が、ボーナス・設備投資・社内留保などの原資となります。
したがって、実際に個人へ還元される金額はごくわずかです。
仮に利益の15%をボーナスの原資とした場合:
21万円 × 15% × 12か月 = 37.8万円/年 が、あなたに分配される金額となります。
もし実際にそれ以上の金額を受け取っているのであれば、それは他の人が生み出した成果を分けてもらっている、という見方もできます。
顧客視点の期待
ここまでは「自社と社員」の関係性でした。では「顧客」からはどう見えるでしょうか。
顧客は70万円を支払っているため、最低でも70万円分の価値を求めます。さらに、新メンバーの教育にかかる時間やコストは顧客の持ち出しになるため、実際にはそれ以上のリターンを期待します。
つまり、個人の感覚(30万円分働けば十分)と顧客の期待値(70万円以上の価値を求める)との間には2倍以上の乖離が生じやすいのです。ここを理解していないと、顧客からの評価を大きく損ねてしまいます。しかも評価は個人ではなく、所属する会社全体に対して下される点も留意すべきです。
まとめ
このシミュレーションを通じて、
- 自分の給与イメージ
- 日々の勤務態度
が果たして妥当かどうか、改めて振り返ってみると良いでしょう。
Midjourneyプロンプト
A flat illustration symbolizing the relationship between salary, sales, and customer expectations, balance, flow, growth, satisfaction, business cycle, harmonious mood, circular composition, soft gradient lighting, –no text::5 –ar 16:9 –q 2 –s 750


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