ロジカルシンキングとは
ロジカルシンキング(Logical Thinking)とは、物事を筋道立てて整理し、矛盾なく結論を導く思考法のことです。
感覚や経験に頼るのではなく、「なぜそうなるのか」「根拠は何か」を明確にしながら考える点が特徴です。
ロジカルシンキングがITエンジニアに必要な理由
| 理由 | 具体例 |
|---|
| 原因分析が的確になる | バグの発生原因を再現性をもって追える。 |
| 説得力のある報告ができる | 上司や顧客に対して「根拠を示して説明」できる。 |
| 設計の意図を説明できる | 「なぜこの構成にしたか」を論理的に話せる。 |
| チーム内の議論が整理される | 感情論ではなく、事実ベースで会話できる。 |
基本の3つの思考ツール
| 思考法 | 内容 | 活用例 |
|---|
| MECE(もれなく・ダブりなく) | 情報を重複なく整理する考え方。 | 不具合原因を分類する、仕様を洗い出す。 |
| ロジックツリー | 問題を分解して原因を探る。 | 「なぜなぜ分析」「影響要因の整理」など。 |
| ピラミッド構造 | 結論→根拠→事実の順で整理。 | 報告書・設計レビュー資料などで使用。 |
実務での使い方(例)
🧩 例:システム障害が発生したとき
状況
Webシステムで「ページが表示されない」障害が発生。
担当者が焦って「サーバーが壊れたかも!」と報告したが…。
ロジカルシンキングで考えると:
- 事実を整理(What happened)
・ページが表示されないのは特定の機能だけか?
・すべてのユーザーで発生しているか?
・ログにエラーは出ているか?
- 仮説を立てる(Why)
- サーバー停止?
- アプリの例外発生?
- DB接続エラー?
- ネットワーク断?
- 検証して切り分ける(How to verify)
- サーバー稼働確認
- アプリログ確認
- DB疎通確認
- 結論を導く(Therefore)
→ DB接続エラーによる一部機能の停止。
→ 原因:接続文字列の設定ミス(本番環境切替時の記述漏れ)。
ケーススタディ:遅いバッチ処理を改善せよ
🧠 問題
「毎晩のバッチ処理が遅く、完了が朝8時を過ぎるようになった」
と運用チームから報告がありました。
🔎 ロジカルシンキングで整理する
| ステップ | 内容 | 例 |
|---|
| 1. 事実整理 | どの処理が遅いのか、いつからか、どの環境でか | 集計処理のステップ5が2倍時間かかっている。2週間前から。 |
| 2. 仮説出し(MECEで) | CPU負荷、DB負荷、I/O遅延、データ量増加、SQL劣化… | MECEで分類してもれなく検討。 |
| 3. 検証・原因特定 | 実際にログと統計を確認 | データ量が2倍に増えたが、インデックスが未設定の列で検索していた。 |
| 4. 結論と対策 | どの要因をどう改善するか | 対策:WHERE条件列にインデックス追加、バッチ分割処理を導入。 |
ロジカルシンキングを鍛えるコツ
| 方法 | 内容 |
|---|
| Whyを3回以上繰り返す | 表面的な原因に終わらず、真因を掘り下げる。 |
| 説明時は「結論→理由→補足」 | 結論ファーストの話し方を癖づける。 |
| 思考を図にする(ツリー・フローチャート) | 頭の中を見える化して整理する。 |
| 議論の前に前提をそろえる | 「この前提で話してる?」を確認するだけで誤解が減る。 |
まとめ
| 観点 | 要点 |
|---|
| 目的 | 感覚でなく「筋道」で考えるための思考法 |
| 効果 | 問題解決力・説明力・設計力が向上 |
| 実践法 | MECE/ロジックツリー/結論ファースト |
| 習慣化の鍵 | 「なぜそう考えたか」を常に言語化する |
Midjourneyプロンプト
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